
シャンプー解析の仕方
シャンプーの特性は、メインに何の界面活性剤が使われているかを基準に効果の予測をたてますが、それ以外にも重要な要素がありますので、市販のアミノ酸系シャンプー「ベルーガ」を解析しながらご紹介します。
全成分表示義務
まず初めに知っておいて欲しいのが、シャンプーには「全成分表示義務」が法律で定められており、ボトルの裏側に、多く含まれている順に全ての成分が記載されています。※薬用シャンプー(医薬部外品)の場合は順不同
ベルーガ解析
それでは、早速解析していきましょう!


種別:アミノ酸系シャンプー
アピールポイント:18種類のアミノ酸成分を贅沢に配合
価格:1980円(400ml)
ステップ1: 成分表の1番最初に記載されている界面活性剤を確認する
ココイルグルタミン酸TEAは、しっとりした洗い上がりになる保湿力の高いアミノ酸系の界面活性剤です。よって、このシャンプーはアミノ酸系となります。
ステップ2: 上位にある他の界面活性剤を確認する
二番目に入っている界面活性剤は、石油由来のスルホン酸系、三番目は植物由来のベタイン系、四番目はまた石油由来のアルキル硫酸系になっています。
だいたいここまででわかることは、
グルタミン酸は洗浄力は低く、泡立ちはあまりよくないので、あとに入っている3種類の界面活性剤で洗浄力を補強しているということです。
ここからがポイント!
この成分表を見れば、グルタミン酸が一番多く配合されていることはわかるものの、どれくらいの割合で入っているかまではわかりませんよね?
ここからは仮説になりますが、詳しい配合量が分からないということは、極端な話、一番多く入っているアミノ酸系のグルタミン酸と、二番めに多く入っている石油系のスルホン酸は一滴の差しかないことも考えられます。
それでもグルタミン酸の方が一滴でも多く入っていれば先に書けるので、アミノ酸系シャンプーと名乗ることが可能です。
更に、石油由来のスルホン酸系と硫酸系が二種類入っているので、仮にその2つを足したら、グルタミン酸1つの配合量よりも多い可能性もあり得ますよね?
そして、このシャンプーの売りは18種類のアミノ酸成分と生ケラチン、生コラーゲンが配合されているとのことなのですが、ここもポイントです。
シャンプーを作るにあたって、以下は基本的に低配合の成分です。
- 塩化Na →1%以下
- ジステリアン酸グリコール →1%以下
- ポリクオタニウム-10 →0.4%以下
成分表ではグレーのラインを引きましたが、上記の成分のうち、ふたつが序盤も序盤で登場しています。
成分表が配合量が多い順に記載されていることを考えると、ポリクオタニウム-10以降の成分の配合量は0.4%以下である可能性が濃厚で、18種類のアミノ酸配合量は極めて少ない可能性が考えられます。
ステップ3 : 内容と価格を照らし合わせる
そして、最後のポイントは価格です。
このシャンプーは400mlで1980円です。
結構お高めに感じますが、おおよそ、安心できるアミノ酸系シャンプーの価格帯は、100mlで1000円〜1500円くらいが相場ですのでむしろ安い方です。
それを半額で提供できるのは、石油系の界面活性剤を2種類も使っている事実と、いい成分の濃度が薄いからという推測ができます。
解析結果
あくまでわたしの仮説ですが、アミノ酸系シャンプーになりすました石油系シャンプーという疑惑が拭えません。
これに1980円も出すなら、もっと安い市販のシャンプーでいい気がします。
よって、わたしはこのシャンプーをおすすめしません!!

まとめ
シャンプーの成分は、何が入っているかだけでなく、なにがどれくらい入っているかで内容が全然違います。
一般のシャンプー解析サイトでは、内容量まで触れていないので正直あてになりません!!
ちょっと、難しいかもしれませんが、シャンプーを買うときは、ぜひこれを参考に自分で解析してみてください!
www.ibarachan.info
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